12月11日の誕生石と誕生日石
12月11日の誕生石(誕生日石)は「エメラルド」
「エメラルド」の特徴
透明度が高く、鮮やかな緑色が特徴のエメラルド。ベリル(緑柱石)の一種で、アクアマリンと同じ鉱物です。通常、エメラルドは、結晶化する際に内包物や亀裂が入るため、衝撃等に弱く、傷が多い宝石としても有名です。したがって、超音波洗浄も避けなければならない点に注意が必要です。
現在では、ひび割れや傷を埋めたり、発色を良くする目的で、ほとんど全てのエメラルドに樹脂につけ込む等の特殊な加工がなされています。
逆に言えば、多少の傷や内包物が「天然物」であることの証ともいえます。もっとも、あえて天然物に見えるように傷や内包物を入れた人工物も存在しますので、頭の片隅に入れておきましょう。
エメラルドの歴史は古く、紀元前4000年頃には、バビロニアの首都バビロン(現在のイラク周辺)で取引されていたことがわかっています。また、エジプトでは、紀元前2000年にはすでに採掘が始まっていたと考えられています。 古代エジプトの女王クレオパトラは、エメラルドを愛し、ついには自己の名前をつけた鉱山を所有し、採掘させたエメラルドを粉末にして化粧品として用いたとまでいわれています。また、ローマ帝国の暴君として知られているネロもエメラルドを愛し、エメラルドで作成したメガネをつけていたといわれています。このように、古い時代から人々を魅了してきた宝石なのです。
石言葉
幸運・清廉・不老長寿「エメラルド」の効果
精神的な疲れを癒すと共に、愛と安定感を与える誕生石です。心身の疲れを和らげて、心と体の調和をもたらしてくれるパワーストーンとしても有名です。 また、未来を見通す力を与えるともいわれています。
12月の誕生石①「ターコイズ」
「ターコイズ」の特徴
12月の誕生石(月ごとに決められている誕生石)の一つ目は、ターコイズです。ターコイズ・ブルーと呼ばれる、鮮やかな青色、あるいはやや緑掛かった青色が特徴的な誕生石です。 産地や状態等により、青から緑まで色味に幅があります。青いものは銅が多く、緑のものは鉄が多いという差があります。
元々は非常に繊細で色あせやすい石ですが、現在は特殊な加工等を行なうことによって色あせしにくくしているものが多いようです。
インディアンジュエリーに頻繁に使われている石でもあり、カジュアルなシーンでも合わせやすい石といえます。
主な産地は、イラン・アメリカ・エジプト・中国・メキシコ・ブラジル・オーストラリアです。特に、イラン産の青みの強いターコイズが良質なものとされています。
なお、「トルコ石」と呼ばれることもありますが、トルコで採取されるわけではありません。「トルコ石」という名前は、イラン産のターコイズがトルコを経由してヨーロッパに運ばれたこと由来すると考えられています。
石言葉
成功と繁栄・健やかな体「ターコイズ」の効果
元々は「魔除け」として使われてきた石です。したがって、邪悪なものや危険から自身を守るという効果があるといわれています。また、ストレスを解消し、神経の疲れを癒したり、行動力を高める効果があるともいわれています。
12月の誕生石②「ラピスラズリ」
「ラピスラズリ」の特徴
12月の誕生石(月ごとに決められている誕生石)の二つ目は、ラピスラズリです。ラピスラズリは、鮮やかな青色の石で、多くのラピスラズリには黄鉄鉱を含んでいることから金色の小さな斑点が見られます。まるで宇宙を感じさせるような色合いです。
ラテン語で「石」を意味する「ラピス(lapis)」と、アラビア語で「青」を意味する「アズル(azul)」が組み合わさって、「ラピスラズリ」となったといわれています。
また、ラピスラズリは、世界で最も古い宝石ともいわれており、ヨーロッパでは中世までこの石が「サファイア」と呼ばれていたとされています。
昔は、装飾品としてだけでなく、絵を描く際の顔料(絵の具)としても利用されていました。現代のように色鮮やかな絵の具がなかった時代においては、ラピスラズリが最も鮮やかなブルーを出せる顔料として重宝されていました。
石言葉
成功の保証「ラピスラズリ」の効果
自身に降り掛かる邪念・嫉妬・不安等の負の要素を払いのけ、人間関係の調和を図る効果があるといわれています。また、石言葉の「成功の保証」にもあるように、知恵・洞察力・決断力を高め、大きな成功をもたらすとされています。